初体験?の相手に振られた話②
その日のバイトの仕事を終えて、サシ飲みの約束が決まりウッキウキで更衣室に向かい音速で着替えを済まし、約束したコンビニに光速で向かいました。
バイトの仕事が終わったのは23時過ぎ。飲み始めたのが大体23時30分。
先輩の終電が何時かはわからないがこの時間からサシ飲みOKということは本当にお持ち帰りもできるのではないかと期待していました。
ウキウキすぎて光速でコンビニに向かったため先に着いてしばらく待っていると先輩もコンビニに到着しました。
先「おつかれ!」
(いよいよだ…今日で「漢」になるぞ…)
そしてコンビニで酒を調達し近くの広場のベンチに2人で座りいよいよ運命のサシ飲みが始まります。
(ああ、かわいい…話してて楽しい…
この人と付き合えたら幸せだろうな…。)
正直何を話したかはあまり覚えていません。
先輩が質問を投げかけてきてくれて、それに答えると、その答えをうまく拾って会話を膨らませてくれるので、その先輩と話していて会話には困った記憶は一度もありませんでした。
(相当なレアケースです。ここまで会話を盛り上げてくれる女性は今でも見たことがありません。相手からすると自分は会話という点では凄まじくつまらない男だったと思います。)
緊張する…。
でもこの先輩を落としたい。
それしか頭にはありません。
私は緊張をごまかすためただひたすら酒を体に流し込んでいました。
しかし相手も酒を大量に注ぎ込んでいたのと、お互いにある程度「ありだな」という関係性で始まったサシ飲みというのもあり、好意は全く伝えていないものの少しエロい雰囲気が出来上がっていました。
しかし1つ気がかりだったのは先輩が時折口にする
「タイミング悪いなぁ…。」という言葉。
どういう意味かは全く分かりませんでしたが、既にサシ飲みが始まってから約1時間が経ち、私はだいぶ酔っ払っていました。相手の言葉の意味など考える余裕はありません。
そしてついに手に持っていたお酒が空になった瞬間、酒の力もありまともな判断力が鈍っていた私は、口説き文句も入れてないのに急に手を自分の口に当てるジェスチャーでキスを求めましたwww
(やるならさすがに自分からギラつけw)
すると先輩が口を開き、
先「チューしたいの?じゃあもう1杯飲んだらしよっか…」
ハ「…。」
(え…本当にキスするのか?俺と先輩が?)
先「もう!酔いすぎて動けなくなってるじゃん!
私コンビニでお酒買ってくるね」
コンビニに向かう先輩の背中を見ながら少し酔いが醒めつつも内心焦っていました。
(自分から要求したにも関わらずw)
(マジでキスするのか?
もしかして今日で童貞卒業するのか?
そのまま彼女できちゃったりするのか?)
やっと「漢」になれる、やっと他人の恋愛話に気後れしなくて済む、そんな期待感と、
恋愛未経験だしうまくやっていけるのだろうか…という不安感が入り混じっていました。
そして程なくして先輩がコンビニで酒を調達して戻ってきました。
先「はい、買ってきたよ」
そしていよいよその時を迎えるのでした…。
③に続く。